セゾンファンデックスの融資条件
- 金利: 3.60%~
- 団体信用生命保険: 不要
- 融資期間: RC造は65年から経過年数を差し引いた期間
- 融資割合: 物件金額の70~80%、共同担保があればフルローン可能
- 融資対象: 新設資産管理法人も対象
スルガ銀行の融資条件
- 金利: 2%~3%
- LTV: 80%~90%
- 条件: 金融資産3,000万円以上
- 融資対象外: 長屋タイプの一棟アパート、3点ユニットの区分マンション
香川銀行の融資条件
- 金利: 1.95%~2.75%
- 融資期間: RC造は60年から築年数を差し引いた期間、木造は50年から築年数を差し引いた期間
- 融資対象: 区分マンションに対してフルローン可能、法人や資産管理法人は対象外
- 融資条件: 1物件目のみ
不動産投資を行う際、金融機関からの融資は重要な資金調達手段です。今回は、セゾンファンデックス、スルガ銀行、香川銀行の融資条件を比較し、それぞれの特徴を解説します。
セゾンファンデックスの融資条件
セゾンファンデックスは不動産投資家にとって検討すべき金融機関の一つです。まず、金利は3.60%。団体信用生命保険が不要であるため、追加の保険料負担がなく、コストを抑えることが可能です。
融資期間については、RC造(鉄筋コンクリート造)の場合、65年から経過年数を差し引いた期間が設定されます。これにより、旧耐震基準の物件でも融資が可能となり、投資の選択肢が広がります。新設したばかりの資産管理法人も対象となるため、法人名義での投資を考えている方にも適しています。
セゾンファンデックスの特徴の一つに、物件金額の70~80%を融資することがあります。共同担保があればフルローンも検討可能で、自己資金が少ない投資家でも比較的規模の大きな物件に投資できる可能性があります。また、提携銀行の紹介が可能で、条件に合った金融機関を見つける手助けもしてくれます。
さらに、セゾンファンデックスは「プロパー融資」を行っており、案件ごとに融資内容が変動するため、柔軟な対応が可能です。特に自己資金を3割投入できる投資家にとっては、既存の借入が多くても融資を受けられる可能性があるため、資金調達の幅が広がります。このように、セゾンファンデックスの融資条件は多岐にわたり、さまざまな投資ニーズに対応しています。
スルガ銀行の融資条件
スルガ銀行は、かぼちゃの馬車など過去の問題から厳しい条件が設定されているものの、不動産投資家にとって魅力的な融資先の一つです。金利は2%~3%と低めに設定されており、投資家は長期的に安定した返済計画を立てることができます。また、LTV(ローン・トゥ・バリュー)は80%~90%と高く設定されており、自己資金が少ない場合でも比較的大きな物件に投資することが可能です。
ただし、スルガ銀行には金融資産3,000万円以上の条件があります。これにより、資産を一定以上保有している投資家のみが融資を受けられるため、融資の対象が限定されます。さらに、長屋タイプの一棟アパートには融資がNGとなっており、区分マンションについても3点ユニット(バス・トイレ・洗面が一体型)の物件は対象外となります。事件以前はどんなエリア・築年数・構造体であっても積極的な融資姿勢であったことを考えると、融資条件は別銀行のようになりました。
これらの制限は、過去の「カボチャの馬車問題」からの反省として導入されたものであり、リスク管理の一環として理解する必要があります。それでも、スルガ銀行は一定の条件を満たす投資家に対しては再び融資を再開しており、興味がある方は銀行に直接お問い合わせするか、信頼できる仲介業者を通じて情報を収集することが推奨されます。
スルガ銀行の融資条件は厳しいものの、条件をクリアできれば低金利で高いLTVの融資を受けられるため、資産を上手に活用したい投資家には非常に有利な選択肢となり得ます。
香川銀行の融資条件
香川銀行は、1物件目のみ融資が可能という特徴がありますが、その条件は非常に魅力的です。金利は1.95%~2.75%と低めに設定されており、投資家は低コストで融資を受けることができます。RC造の物件に対しては60年から築年数を差し引いた期間、木造の物件に対しては50年から築年数を差し引いた期間で融資が行われます。これにより、長期的な融資期間が確保され、安定した投資計画を立てることが可能です。
さらに、香川銀行は区分マンションに対してフルローンが可能です。これにより、自己資金が少なくても投資を開始できるため、初めて不動産投資に挑戦する方にとっては非常に魅力的です。ただし、法人や資産管理法人は対象外となっているため、個人名義での投資が前提となります。
香川銀行は1物件目に限定して融資を行うため、最初の投資物件を選ぶ際には慎重な検討が必要です。香川銀行の融資条件は、初めての不動産投資を考えている方にとって、手堅いスタートを切るための良い選択肢となります。
まとめ
不動産投資において、金融機関からの融資条件は非常に重要です。セゾンファンデックス、スルガ銀行、香川銀行の各金融機関は、それぞれ異なる融資条件と特徴を持っています。自分の投資スタイルや資産状況に合わせて、最適な金融機関を選ぶことが成功の鍵となります。
この記事が、皆さんの投資判断に少しでも役立つことを願っています!